vol.21 不動産売却の現実
2025年07月07日
【地方における相続・空き家・不動産売却の現実】
高齢化の進行に伴い、相続をきっかけとした不動産の空き家化が深刻な社会問題となっています。
特に地方都市では、人口減少と住宅需要の低下が重なり、空き家の増加に歯止めがかかっていません。
2023年10月時点で山口県全体の空き家は59,600戸、そのうち防府市は11,870戸の空き家があり山口県内でトップ3の空き家率です。
年々住宅購入者も減少傾向にあり、単なる不動産問題ではなく、地域の安全・景観・資産価値に直結する重要な課題です。
一方で、SNSなどの広告では「円安で不動産価格が高騰している」といった情報が流れ、都市部の動向をそのまま地方に当てはめてしまう人も少なくありません。
確かに東京や大阪などの大都市圏では価格上昇が見られますが、地方都市においては一部を除き、不動産価格は下落傾向にあります。
また、固定資産税評価額を実勢価格と混同してしまうケースも多く見受けられます。
評価額はあくまで税務上の基準であり、実際の売却価格とは乖離していることが少なくありません。
さらに、相続によって取得した不動産が「負動産(ふどうさん)」となるケースもあります。
維持費・管理責任・売却困難など、資産ではなく“負担”となる不動産を相続してしまうこともあるのです。
最後に、不動産売却においては、素人の方が安易に反復売買(転売)を行うことは法律上制限されています。
宅建業法により、反復継続して売買を行うには宅建業免許が必要です。
知らずに行うと違法行為となる可能性もあります。
地方の不動産を取り巻く現実は、都市部とは大きく異なります。
相続・空き家・売却に関わる際には、正確な知識と冷静な判断が不可欠です。
「資産」だと思っていた不動産が、実は「負担」になることもありますので、信頼できる不動産会社に早めにご相談することをお勧め致します。
