vol.27 相続放棄後も続く管理責任

2026年04月03日

【相続放棄したのに、空き家の苦情が来た…?】

 

あるご相談者の“思わぬ落とし穴”から学ぶ、相続放棄のリアル

「相続放棄したから、もうあの家とは関係ないですよね?」

これは、実際にご相談に来られたAさん(60代)の最初の言葉でした。

Aさんは、実家を相続する予定でしたが、 老朽化が進み、修繕費もかかりそうだったため、相続放棄を選択。 「これでスッキリした」と胸をなでおろしたそうです。

 

ところが数か月後、突然、近隣の方から電話が。

「お宅の実家、庭木が道路にはみ出して危ないんですけど…」

Aさんは驚きました。 「いや、私は相続放棄したんです。もう関係ないはずでは…?」

しかし、ここに大きな誤解があったのです。

 

■ 相続放棄しても“管理責任”は残る

Aさんのケースでは、相続放棄の手続きは進んでいましたが、法律上は相続人のまま

そのため、

・倒壊の危険がある

・草木が道路にはみ出している

・不法侵入が起きている

といった状況があれば、 相続放棄中でも管理責任を問われる可能性があります。

実はこの点、多くの方が知りません。

 

■ 相続放棄後も続く「最低限の管理義務」

民法では、相続放棄をした人にも “自己の財産と混同しない範囲での管理義務” が課されています。

つまり、

・倒壊しないよう最低限の管理

・周囲に危険を及ぼさない状態の維持

・近隣に迷惑をかけない範囲の対応

これらは、相続放棄後も必要です。

Aさんも、結局は庭木の剪定を手配することになりました。

 

■ 空き家は放置すればするほど“リスクの塊”

空き家は、時間が経つほど問題が増えます。

・台風で屋根が飛ぶ

・外壁が落下する

・雑草が伸びて害虫が発生

・不法侵入や火災の危険

・行政から「特定空家」に指定されるリスク

「相続放棄したから関係ない」は通用しません。

 

むしろ、放置すればするほど責任が重くなることもあります。

 

■ Aさんが最終的に選んだ道

Aさんは、相続放棄の手続きが完了した後も、 しばらくは最低限の管理を続ける必要がありました。

しかし、

・遠方に住んでいる

・管理に時間もお金もかかる

・近隣からの苦情が続く可能性がある

こうした理由から、 「やはり専門家に相談しておけばよかった…」 と後悔されたそうです。

 

 

管理責任

 

 

■ 相続放棄を考える前に、まず“空き家の行き先”を決めることが大切

相続放棄は有効な選択肢ですが、 「放棄すればすべて終わり」ではありません。

・放棄しても管理義務は一定期間残る

・空き家は放置するとリスクが増大する

・行政指導や近隣トラブルにつながる可能性がある

・放棄後の管理を誰が行うか考えておく必要がある

 

相続放棄は“逃げ道”ではなく、 選択肢のひとつにすぎないのです。

 

■ 空き家・相続でお困りの方へ

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相続放棄を検討している方の多くは、 「空き家をどう扱えばいいかわからない」 という不安を抱えています。

アイテム株式会社では、

・空き家の現地調査

・売却・活用のご提案

・相続放棄前のリスク整理

・管理負担を減らす方法のアドバイス

など、相続と不動産の両面からサポートしています。

 

「相続放棄する前に相談しておけばよかった」 そんな後悔をしないためにも、 まずはお気軽にご相談ください。