vol.10 売却成功のカギ②
2021年05月07日
【周辺相場の把握】
「根拠のない高額査定」に引っかからないようにするには、周辺の相場はどの程度なのか必ず知っておくべきです。
これはご自身で販売中の物件情報を調べたり、机上査定で受け取った資料などから把握が可能です。
自力で把握が難しいと感じたら、我々業者をうまく使って頂けると良いと思います。
受け取った資料に不足があるようであれば、不動産会社に追加情報の提供を相談してみましょう。
こういった相談を嫌がる業者も中にはいますが、その業者は候補から外せば良いのです。
さて、突然ですが質問です。
近日中にご自宅である一戸建てについて売却活動を開始予定です。
しかし、近所で面積や間取りなどの条件がよく似た物件が既に2件販売中でした。
1件は1500万円、もう1件は1350万円です。
ご自宅の売却価格はおいくらに設定されますか?
買主様目線で一度考えて頂けると分かりやすくなると思います。
近所に似たような物件が3件あれば、基本的には全てを候補として見比べるはずです。
そして、コンディションと価格を加味して最終候補を選んでいくわけです。
となれば、他の2物件と比べて明らかに優れていれば1800万円をつけてもいいでしょうし、反対に劣る場合には1200万円ほどにしなければならないかもしれません。
または、コンディションは関係なく急ぎの売却であれば1180万円など、さらに割安感を演出する必要が出てくるでしょう。
つまり競合との比較が優先され、査定価格は一旦意味が薄れてしまうのです。
こうした場合、査定価格は一旦置いておき、どのような売り方をするのか不動産会社と協議をする必要があります。
他の物件のコンディションはどうなのか、ご自宅の売却は急ぐのか、気長にいくのかなど、前提条件をすり合わせて相談を進めていきます。
ちなみに、他の物件が先に売れてしまえば、その後は競合がいない状態で販売できます。
期限に余裕があれば他の物件がなくなった後を見据えるのも作戦の一つかもしれません。
価格設定時には競合物件の把握が重要です!