vol.2 売却に関わる費用
2021年04月08日
不動産を売却する時にはどのような費用が掛かるのでしょうか。
基本的には売却で得られたお金から支払いますので、貯蓄から持ち出しが必要になることは少ないです。
売却費用として代表的なものは…
■印紙税
■売却で発生する所得税・住民税
■測量費
■仲介手数料
■抵当権抹消にかかる費用
ちなみに、マイホームの売却の場合ですと色々減税措置がありますので、要件を満たせば所得税等の税金が掛からないようなケースもあります。
また、土地を売買する場合は、土地の境界線を間違いなく引き継ぐことがとても重要です。
もしも境界線の正しい位置を示す資料が不十分だと「測量」という作業が必要になり、費用が掛かりますので事前に把握しておきたいところです。
上記に列挙したものよりもまだ一般的ではありませんが、インスペクション費用が必要になるケースも年々増えてきています。
「インスペクション」とは、売却前に建物の診断を受けることを指します。
買主様の視点に立つと、インスペクション済の物件のほうが安心感が増しますので、物件の状況や、競合物件のインスペクション実施状況によっては検討すべきケースもあるでしょう。
〇。例えばこんな場合は?こんな費用も掛かります。〇
〈ケース1〉
不動産を相続しても、まだその不動産の登記名義人を変更していない場合は、現在の売主様の名義に変更する相続登記費用が掛かります。
時間が経過するほど複雑になるケースが多いので、早めに済ましておくことをお勧め致します。
〈ケース2〉
もし、登記識別情報(権利証)を紛失した場合、司法書士による本人確認手続き費用が掛かります。
〈ケース3〉
土地の地目が田や畑などの農地の場合、宅地にするための農地転用費用が掛かります。
〈ケース4〉
登記簿の売主様の住所と現住所(住民票の住所)に変更がある場合、登記簿の住所を現住所に変更する住所変更登記費用が掛かります。
このように、不動産売却には状況に応じて様々な費用が発生しますが、何が必要になるかは状況次第です。
特に税金は、売却の進め方やタイミングによって大きく金額が変動してしまうことがありますので、何かしら行動を起こす前に確認しておくことが重要になります。
税金に関することは不動産会社ではお答えできません。所轄の税務署や税理士にご相談しましょう。