vol.6 価格設定
2021年04月19日
【結局いくらで売れる⁈ 適切な価格設定の考え方】
ここからは、より売却活動に関連する「4つの価格」についてを解説し、売却開始時の「価格設定」の考え方に触れていきます。
1.希望価格
売主様の売る目的が達成できる価格を指します。
「できるだけ高く売りたい」というのはもちろんなのですが、一方で買主様も「できるだけ安く買いたい」とお考えです。
相手があってのお取引ですから、双方に納得のいく落としどころを探さなければいけません。
理性的に価格を検討するためには目的を明確にしておき、達成に必要な目標金額を決める必要があります。
2.査定価格(適正価格)
不動産会社が提示する査定価格です。
様々な情報を基に「おおよそ3カ月以内に成約できるであろう価格」を算出するのが一般的です。
3.売出価格
実際に売却活動を開始するために設定する価格を指します。
ご自身で検討された「希望価格」や不動産会社から提示された「査定価格」を踏まえ、設定します。
基本的に売出価格を公開した後は値下げはできても値上げはできないので、慎重に検討する必要があります。
4.成約価格
買主様と折り合いがつき、売買契約が成立した時の価格を指します。
多くの場合、売出金額に対して価格交渉が入り、売主様と買主様で話し合って決まるため、売出金額より多少減額での着地となりやすい価格といえます。
売出金額の設定時には、この「価格交渉」についてもある程度は織り込んで検討しておくと交渉をスムーズに進めることができます。
先ずご自身で「希望価格」を検討し、不動産会社から「査定価格」の提示を受け、それを踏まえて「売出価格」を決定し、買主様との価格交渉の末に成約となり、「成約価格」が確定します。
※重要ポイント※
「売出価格」も「成約価格」も最終的に決断をするのは売主様です!